「聖書に真理を探求する」

A. 佐藤 健先生の証しと卓球教室

 先週の礼拝に、クリスチャンの卓球指導者・佐藤 健先生が証しをしてくださいました。現在、信仰により、卓球の賜物を伝道のために用いておられます。 礼拝後、チラシを見て2名のご婦人が、健先生の卓球教室に来られ、また、普段は他の教会に行っておられる若い夫婦が、近くで用事があったため、こちらの教会の礼拝に出席されました。ゴスペルや、健先生の証し、聖書講話に励まされたといいます。宣教委員会で企画したこのプログラムは、初めて教会に来られた人もあり、祝されたのです。
 神さまと人とのための業は、必ず恵みをもたらします。それを知っているパウロは、宣教に訪れる町すべてで迫害を受けますが、決して後戻りはしませんでした。

B.聖書より

 

ここのユダヤ人たちは、テサロニケのユダヤ人よりも素直で、非常に熱心に御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか、毎日、聖書を調べていた。使徒言行録17章11節
 この短い箇所で顕著なことは、パウロの説教は、殆どすべてが聖書からの引用でした。ユダヤ人にとって、十字架につけられる人は呪われた人であり、それが救い主であるとは、彼らには思えません。そこでベレアのユダヤ人は、イエス様のことが預言されている箇所を、毎日、調べていました。
 信仰の基盤は、人の言葉にではなく、神さまの言葉である聖書にあります。自分で聖書にある真理を探究することは、信仰を自分のものとするための聖なる任務です。人が語る福音を素直に受け入れ、それが事実であると自ら聖書を読み、調べ、学ぶことで、キリストへの信仰を自分のものとすることができます。

C. 山崎パン

 パン製造業最大手、山崎製パンは、国内のパン市場でシェア4割を超え、年間売上約9千億円と、圧倒的な存在となっています。この山崎製パンを率いるのは、クリスチャンの飯島延浩(のぶひろ)社長です。飯島社長がいつも立ち返る言葉は「さばいてはいけません。さばかれないためです」マタイの福音書7章1節です。「・・・人を神とすれば、その人に利用されるだけになってしまうのです」と飯島社長は語ります。山崎製パンが異色の経営を貫ける原動力の1つがここにあります。
 あるコンビニから、かつてオリジナルの商品を作ってほしいという依頼がありました。飯島社長は、その要請に応えようと話を進めていましたが、最後にコンビニの社長が、これまでの議論を無視したような、無理な依頼をしてきました。そこで、飯島社長は「・・・ヤマザキパンはヤマザキパンでやっていきます」と申し上げました。その結果、売上高は減りましたが、飯島社長は、取引先の言いなりになって品質が守れなくなることは防ぎたかったのです。
 現在、池の上キリスト教会の責任役員を務める飯島延浩社長は、多忙にもかかわらず月に二回、日曜礼拝の一時間前に、自分で勉強した聖書の御言葉を語っています。物流や小売にこびない姿勢を、山崎製パンが貫けるのは、「周囲が何と言おうとも『神の御心にかなう』道を歩むべきだという信仰が飯島の中にあるからだ」、と「日経ビジネス2010年3月22日」は記事を結んでいます。

D.結び

 信仰を自分のものとするためには、自ら聖書を読み、調べ、学ぶことが大切である。御言葉を用いて、人に生きる希望と命とを与える人となりましょう。
 御翼2010年10月号その1より

 
  
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